日本の問題点とその解決のためのビジョン

経済産業省による「不安な個人、立ちすくむ国家」を読んで。
http://www.meti.go.jp/committee/summary/eic0009/pdf/020_02_00.pdf

定年までで仕事は終わり、育児は女性、治療は治るまで、挑戦はリスクなど、多様性を認めない価値観が問題

・寿命が伸びるのに高齢者の働き場所がない。「仕事は定年までで終わり」。

・延命治療をのぞんでいない人もいるのに、受け入れられない。結果として本人の望まない医療が行われ、医療費もふくれあがる。「治療は治るまでやるもの」「高齢者は弱者」。

・母子家庭、病気で退職していた人、挑戦して失敗した人などに対する受け入れ先が不足。「育児は母親がやるもの」「正社員・終身雇用・長時間労働が当たり前」

・若者が貢献できる場が不足「挑戦はリスク、やめておけという意識。」

 

1.生涯働ける、パラレルキャリア志向へ

リンダ・グラットンによる「ライフ・シフト」「ワーク・シフト」は、以下の未来と、そのための対策を提案している。

・人生100年時代になり、ずっと働くことが必要になる。
・テクノロジーは進化し続けるため、1社、1つのスキルでずっと勤めていくのは不可能。
・収入とスキルだけが資産ではない。人生を豊かにするためには、人との繋がり、自己の価値観の確立、健康と生活バランス、などが必要。

・何度か大きくキャリア・スキルを変えていくために、新しいことを学び、変身していく時期が必要。
・収入とスキルを得る時期、人との繋がり・自己の価値観・健康とバランスを得る時期は、両立が難しいので、割り切ってそういう時期を何度か繰り返すこと。
・もしくは、ポートフォリオワーカー(パラレルキャリア)として、複数の仕事を掛け持つスタイルを実行すること。収入のための仕事、これまでのスキルと評判を活かせる仕事、新しいことを学び繋がりを増やせるような仕事。

2.多様性を受け入れ、個人の選択を尊重・応援する社会。心の幸福を追求する社会へ

幸福度が世界の中でもトップなのは北欧諸国。その理由を分析したのが本田直之氏によるダイヤモンドオンラインの以下の記事。

小さな子どもは、まず権利についてを習うのだそう。そして、親もその権利を認めていて、子どもを尊重します。「何をするにしても、『どうしたい?』と意見を聞いて選ばせる。独立した個人という感じで扱うんです。

http://diamond.jp/articles/-/20642?page=4

やっぱりみなシンプルな生活を送っているということ。彼らは自分たちが今持っているモノや暮らしている社会の中で、どういうふうにしたら楽しく過ごせるのか、よく知っている

http://diamond.jp/articles/-/20200?page=2

シンプルに暮らしたいと思うのであれば、真剣に自分の生活や人生を考えなければなりません。しかもそれを、「自分の意志」で選んでいくことが重要

http://diamond.jp/articles/-/19942?page=3

「年収や資産が少なくても、自分の収入と支出を自分で決めてコントロールし、『何か欲しいものがあったら買えるし、やりたいことがあったらできる』と感じている人は、幸福度が高い」

http://diamond.jp/articles/-/20437?page=2

ノルウェーで2週間生活した方のブログでも幸福度が高い理由が書かれている。

6月から9月の間に労働者は3週間必ず休暇を取れる権利を持っており、1年間で最大5週間の長期休暇を取得することが多い。

 

誰もが平等に与えられるべき医療や教育の分野では、ほとんどお金が掛からない。経済的な理由で進学を諦めたり、卒業後の多額の借金を背負う負担差も日本より遥かに少ない。私のような社会の道から外れた者でも、大学で学び直すということも経済的には容易だ。

 

新卒採用という制度がない。ノルウェーではボランティアなどの社会的活動や、留学などさえしていれば40歳から初就職でも問題ないという。

 

物にあふれていても、資産が多くても、幸福でなければ意味がない。

そのためには、「個人が主体的に選択する」「社会全体としても多様性を受け入れ、個人の選択を尊重する仕組みを導入する」ことだと思う。

・学校教育で多様性を受け入れる教育をする。若者向けの予算を増やし、教育費を無償化。
・起業家、フリーランス、クリエイターなど、正社員でなく挑戦している人達が活躍できる仕組みを作る。
・政府、企業は起業家、フリーランス、クリエイターを積極的に応援する制度を用意する
・政府、企業は年齢、性別、家庭環境などで多様性を受け入れる仕組みを用意する

3.人生の終わり、「逝き方」に対する準備の普及、制度の整備

「終活」という言葉も出てきているが、まだまだ欧米に比べて日本では人生の終わりに対して準備しておくという意識は少ない。

遺言の普及率も欧米では50%になる国もある中で、日本では10%ほどである。

延命治療に対する意思表示も、法的な問題があり難しい。

 

しかしながら医療費の増大、本人の幸福のことを考えても、延命治療や遺言についてはもっと普及させ、実行すべきである。

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